【講演】 経済産業省の産業政策 (by 和泉 章 氏)
毎回外部から講師しを招いて話をしていただくという,学生対象の特別講義なのだが,混じってお話を聞かせていただく.
公式でない上に古いプロフィールのようですが,和泉さんは以下のような方です.
http://www.jacic.or.jp/feature/talking/joho90/izumi.html
和泉さんの現所属は,「経済産業省製造産業局国際プラント推進室」というで,前半はプラントエンジニアリングの紹介.多くの学生にとって(そして私にとっても)なじみが薄い世界.規模や複雑さの点で,すごいなと.世界各国から調達する大量の部品や仕事以外の生活の部分まで含めた多数の人員の管理など.
情報システムなんていうのは,プラントエンジニアリングに比べればものすごく単純なのかもしれない(のに,やたら苦労しているという印象がある).ソフトウェア等の難しさの原因は,単に複雑だということ以外にあるのだろうか.
後半は,和泉さんのこれまで主に関わっていたのが情報電子分野ということで,そちらの話.主に標準化に携わっておられたようで,以下の著書もあります.
標準(スタンダード)のすべて (現代産業選書―経済産業研究シリーズ)
- 作者: 和泉章
- 出版社/メーカー: 経済産業調査会
- 発売日: 2009/03
- メディア: 単行本
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標準化について聞くのは,2007年の第19回専門用語シンポジウムで聞いて以来だろうか.そのときはかなり突っ込んだ話が多かったので,今日と聞く順番が逆だったらよかったのになとも思う.
かなり学生相手にも話慣れていらっしゃるようで,分かりやすくかつ面白く構成されていて楽しかったし,学生さんのためにもなったと思う.
例えば世界の情報産業の規模を,日本のGDPと比較しながら見る,などという習慣はなかったので,私の視野も広がりました.