2009年度NIIオープンハウス  2日目

個別のディスカッション等で,実りあるものは多かったのだけれど,今日書くことは,まつもとゆきひろさんの講演について.

松本さんの講演は,何年か前のCS件のオープンハウスでも聞いたのだけれど,その時と今では,ずいぶんと状況が変っているだろうから,記憶を掘り起こしつつそれを感じるのかどうか.

で,実際講演が始まってみると,むしろ変ったのは自分の方だったと気づく.話の中で気になったのが,いかにしてRubyが生まれたかというあたり.
田舎の高校生で,道具がない,指導者がいない,そんなんな中でプログラミング言語をデザインしたいという欲求が生まれた.
バブル崩壊で仕事がない時代に,仕事の合間にRubyを開発し始めた.
飢餓感というもののが情熱をはぐくむということだけではなくて,何かがないことが創造を誘引すると信じたい気持ちがあるので,これは自分にとっては励まされる話ではある.