【レビュー】ネットブック購入記(とノートブック死亡の過程)
ここ最近のストレスの源で一番のつぶやきネタでもあるノートPC(Toshiba Dynabook SS)の不調がどんどん進行して,
- やたら発熱するようになった
- シャットダウンしなくなった(が,一度ログアウトしてからシャットダウンすると大丈夫)
- 起動しなくなった(が,一度スタートアップの修復を実施すると起動する)
- 風を送って冷ましながら動かすと正常動作する
- 冷却しながらでも起動しなくなり,スタートアップの修復も機能しない(かろうじてセーフモードでは立ち上がる)
という段階を経て,そろそろあきらめようかと思い,予備マシンを手配しに行く.
ちなみにメーカーに問い合わせてソフトウェア的にいろいろ手は打ってみたのだが,解決しなかった.Toshibaのノートはファンが壊れやすいらしく,また私が使っているDynabookSSの初期モデルには,廃熱に問題があるらしいので,ハードウェア的な問題だと思われる.やはり次にノートを買うときはLet'sNoteかなと思いはじめている.
ネットブックに狙いを定めて,近所のBestBuyまで自転車で出かけて即決で買ってくる計画だったのだが,いざ売り場に着くと,それなりに迷ってしまう.とにかく安いのに驚くのだけれど,残念ながら一番お買い得な200ドル台のEeePCは売り切れていたので,300ドルのASUS EeePC 1005HABというのを選択.同じEeePCでも400ドル台のものもあったけれど,正直ちゃんとスペックを見比べていない.
もともとは,今使っているToshibaのネットブックだとACアダプタなどが使いまわせていいかな,だとか,特にこだわりがない場合にいつも選んでいるHPでもいいかな,などと思っていたのだが,実記を触ってみてやはりさすが元祖ネットブックとEeePCに感心してしまった.
Toshibaのものは外装の色使いが奇妙で,おもちゃのような安っぽいパーツだ.HPはデザインはよいのだけれど,Vistaを使っているせいか,動作が耐えがたく遅い.EeePCはその点デザインもすっきりしているし,軽快に動くし,使い勝手もよく考えられていて,コスト削減は必要ない部分でちゃんとやっているという印象.使っているパーツのグレードだとか,他社に比べてお買い得度は決して高くないのかもしれないが,商品としてのパッケージングが優れている.さすがに売れているわけだ.たとえば電源ケーブルのコネクタ部分も写真のようにToshibaなどと比べてめちゃめちゃコンパクトにしていて,「壊れたらそれまでよ」というよい意味での割りきりがすばらしい.
電源を入れるとすぐに使えて,デフォールトでSkypeがインストールされている上にマイクとWebカム内臓で,何も考える必要がない(それもまたよしあしだが).ちょっと戸惑ったのは日本語環境で,IMEは言語設定から入れられたのだが,言語の切り替えが「Alt-Shift」にアサインされていたようだけれど,IME-ON/OFF(英語とひらがなの切り替え)を別途Advancedから何かのショートカットに割り当てる必要があったこと(とりあえずCtr-Spaceにしてみた).それともこれは必要なかったか?
不満があるとすれば,アプリケーションによっては画面の縦長が足りないと感じることがあることと,ポインタが時々うまく動かないこと,エンターキーが小さくて打ちづらいことだろうか.それから,重さが1キロと数字的には軽いのだが,サイズの割りに重く感じるのもマイナスかもしれない.
ネットブックが出た当時はバッテリが2〜3時間しか持たない印象があったのだが,これはカタログ値では7時間以上持つらしい.これだけのマシンが「とりあえず」という気分で買えてしまえるとは,恐ろしい時代になったものだ.